ルンゲ=クッタ法でLLG方程式
July 05, 2022
LLG方程式
まず、LLG方程式は
dtdM=−γM×Beff+MsαM×dtdM
と表せられる磁場中での磁気モーメントの歳差運動を示す微分方程式です。これをルンゲ=クッタ法を用いて微分方程式を数値的に解いて行きます。
lLG方程式の右辺のdtdMに
ルンゲ=クッタ法
ルンゲ=クッタ法は常微分方程式を数値的に解いていく方法で、オイラー法よりも誤差が少ないです。常微分方程式を
dxdy=f(x,y)
として表すとき、
yi+1k1k2k3k4=yi+61(k1+2k2+2k3+k4)=hf(xi,yi)=hf(xi+2h,yi+2k1)=hf(xi+2h,yi+2k2)=hf(xi+h,yi+k3)
として、yを更新していくことで微分方程式を解けます。
ルンゲクッタ法でLLG方程式を解く
LLG方程式の常微分方程式は上述した通り、
dtdM=−1+α2γM×Heff−(1+α2)MsγαM×(M×Heff)
ですが、直行座標系で回転を扱うと、誤差が生じるので、磁化のベクトルと 、有効磁場のベクトルを極座標に直します。
ですので、ルンゲ=クッタ法で解く場合、
dtd M=f(M,t)f(M,t)=−1+α2γM×Heff−(1+α2)MsγαM×(M×Heff)
となるため、